Structure of Steelpan / スティールパンの構造
スティールパン(Steelpan)は、ドラム缶から作られた世界で唯一のアコースティック打楽器として知られています。しかし、その見た目とは裏腹に、非常に精密な構造を持つ楽器であり、一台の中には職人の高度な技術と音響設計が詰め込まれています。
「なぜドラム缶からたくさんの音が出るの?」「音はどのように鳴っているの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
このページでは、スティールパンの各部の名称や役割、音が鳴る仕組みについて分かりやすくご紹介します。
ノート(音盤)とは
スティールパンの表面に並んでいる楕円形や丸い部分を「ノート(音盤)」と呼びます(右画像の白い部分)。
ピアノでいう鍵盤にあたる部分で、一つのノートにつき一つの音程が割り当てられています。
例えばテナーパンでは、約29〜32個程度のノートが配置され、それぞれが異なる高さの音を担当しています。
Tenor Panの打面
グルーブ(溝)の役目
ノートの周囲にある溝を「グルーブ(Groove)」と呼びます(上画像の黒い部分)。グルーブには、各ノートの振動を分離し、音が混ざることを防ぐ役割があります。
もし溝がなければ、隣り合う音が同時に振動しやすくなり、美しい音程を保つことが難しくなります。
スカート(胴体)と響きの関係
スカートとは、ドラム缶の側面部分を指します(右画像グレーの部分)。
スカートは単なる支えではなく、楽器全体の共鳴に関わる重要な部分です。
長さや形状によって低音の響きや余韻が変化するため、
楽器ごとに最適なサイズで設計されています。
例えば、
- テナーパン:比較的短い
- ダブルセカンド:中程度
- チェロパン:長め(テナーパンの倍くらい)
- ベースパン:さらに長い(トリプルチェロの倍くらい)
リム(縁)とは
リムとは、ドラム缶の上下にある縁の部分です(右画像赤の部分)。
強度を保つだけでなく、演奏中の振動を安定させる役割も担っています。リムの剛性によって、楽器全体のバランスや耐久性にも影響が生じます。
※ベースパン以外には下部分のリムはありません。
ビード(輪帯)とは
ビードとは、ドラム缶の真ん中にある膨らみの部分です(上右画像青の部分)。
ギターパン・トリプルチェロパン・シックスベースなどの大きい楽器の強度保つ役割を担っています。
※Tenor Pan・Double Tenor Pan・Double Second Panにはビードはありません。
Steel Drum Size / ドラム缶のサイズ
ドラム缶の厚さ
スティールパンの原型であるドラム缶には異なる厚さがあります。
0.6mm・0.8mm・0.9mm・1.0mm・1.2mm・1.6mmなどあります。
厚いほど耐久性があがりますが、重量が増します。
スティールパンは、打面1.2mm・スカート1.0mmや、
打面1.2mm・スカート1.2mmが主流になっています。
ドラム缶の直径
通常のスティールパンは60cmになりますが、45cmのスティールパンや75cmのスティールパンも存在します。
45cmのスティールパンは軽量のため練り歩きの演奏に適しています。
75cmのスティールパンはトリニダード・トバゴでG-Panと呼ばれており、広い音域を確保しています。
Experience the Sound / スティールパンの魅力を生演奏で
スティールパンは、写真や文章だけでは伝わらない魅力を持つ楽器です。PAN NOTE MAGICでは、芸術鑑賞会や企業パーティー、ホールコンサートなど、全国でスティールパンの演奏を行っています。
イベントでスティールパンの生演奏をご検討の方は、演奏内容や実績、対応イベントをご紹介している演奏依頼ページをご覧ください。
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