Birthplace of Steelpan / スティールパン発祥の国トリニダード
スティールパン(Steelpan)かカリブ海の浮かぶ島国「トリニーダード&トバゴ」で誕生しました。
この国には多様な民族が築いた歴史や文化、そして世界的に有名なカーニバルがあります。
このページでは
の3つのトピックに分けて紹介します。
Information on Trinidad / トリニダード&トバゴ基本情報
- 面積
- 約5,130平方キロメートル。千葉県とほぼ同じ広さ。
- 首都
- 北西にあるPort of Spain(右図の赤の囲い)
- 人口
- 約150万人(2025年頃)
- 首都周辺に人口が集中。
- 言語
- 英語
- イギリスやスペインの植民地であった影響
- 通過
- TDD(トリニダード・ドル)。
- 2026年現在、1TDD=23.89円
- 交通
- マキシーと呼ばれるミニバス・タクシー・車など
- 鉄道は車の台頭により1968年に完全に廃止される。
- 日本製の車が70〜80%のシェアを誇る。要因として、
- ①左側通行である
- ②国土の起伏が激しく走行性の高い日本の車が好まれる
- ③環境への負荷が低いことから、政府が推奨している
といった点が挙げられます。 - 民族比
トリニダード&トバゴの歴史
1498年 トリニダード島がコロンブスによって発見されスペインの植民地となる。
1597年 小規模ながらアフリカ人が奴隷として連れてこられる。
1783年 スペインが発布した「入植移民勧告(植民勅令)によりフランス人のプランテーション
経営者が奴隷を伴って大量に移住。この年、初のカーニバルが開催される。
1797年 イギリスの植民地となり、島を「モデル砂糖植民地」にするため、更に奴隷の輸入を拡大。
1881年 African Drum(アフリカン・ドラム)の演奏が禁止される
1889年 トリニダード島とトバゴ島が併合される。
1937年 Tamboo Bumboo(タンブー・バンブー)の演奏が禁止される。
1939年〜1940年 ウィンストン・スプリー・サイモンによってスティールパンが誕生する。
1962年 8月31日、トリニダード&トバゴ共和国としてイギリスから独立。
1963年 スティールパンのコンテスト「パノラマ」が初めて開催される。
1964年 5月22日、日本と外交関係を樹立。
Music of Trinidad & Tobago / トリニダード&トバゴの音楽
スティールバンド(Steelband)
スティールパンは1939年〜1940年にトリニダード&トバゴで誕生しましたが、当初は他の楽器と混在していました。
1940年にカーニバルで初めて公の場に登場し、
1945年の第二次世界大戦終結後のカーニバルでスティールパンと
リズム楽器で構成された「Steelband」が初めて登場しました。
PAN NOTE MAGICは7名編成でこの形の音楽スタイルで演奏
していますが、トリニダード&トバゴでは1つのバンドで、
数十人の演奏者で構成されます。
(PAN NOTE MAGIC 15名編成版)
カリプソ(Calypso)
カリプソは、西アフリカ文化とヨーロッパ文化が融合して誕生した音楽です。
もともとは社会風刺や政治批判、日常生活を歌う音楽として発展しました。
2/2拍子のゆったりとした心地よいテンポが特徴の音楽です。
スティールパンも初期にはカリプソの伴奏楽器として広く演奏されていました。
ソカ(Soca)
1970年代に誕生したソカ(Soca)は、現在のカーニバルでは欠かせないダンスミュージックです。
「Soul」と「Calypso」の頭文字を組み合わせた名称とも言われており、アップテンポでエネルギッシュなリズムが特徴です。
現在では世界中のスティールバンドがソカを演奏しています。
チャットニー(Chutney)
チャットニーは、インド系移民が持ち込んだ音楽と、カリブ海のリズムが融合して誕生した音楽です。
ヒンディー語の歌詞やインドの旋律に、カリプソやソカのリズムを組み合わせた独特のスタイルで、ダンス音楽としても人気があります。近年ではソカと融合した「チャットニー・ソカ」も発展し、トリニダード・トバゴの多民族文化を象徴する音楽の一つとなっています。
パラン(Parang)
パランは、ベネズエラから伝わったスペイン語圏の音楽文化と、トリニダード・トバゴの文化が融合して生まれた伝統音楽です。
6/8拍子を基調としており、躍動感あふれる三連系のリズムが特徴です。
主にクリスマスシーズンに演奏され、ギターやクアトロ、マラカスなどのアコースティック楽器を中心とした温かみのあるサウンドが特徴です。
演奏者たちが家々を訪ね、歌や演奏を披露する「ハウス・トゥ・ハウス・パラン(House-to-House Parang)」という伝統があり、現在でも一部の地域で受け継がれています。これも、トリニダード・トバゴのクリスマスを象徴する文化の一つです。
What is Trinidad Carnival / トリニダード・カーニバルについて
トリニダード・カーニバルは、ブラジルのリオのカーニバル、イタリアの仮面祭と並んで、世界三大カーニバルの1つと言われています。
その起源は18世紀後半にさかのぼります。フランス系移民が持ち込んだ謝肉祭(カーニバル)と、奴隷として連れて来られたアフリカ人の文化が融合し、現在のトリニダード・カーニバルへと発展しました。奴隷解放後には、自由を祝う祭りとして一般市民にも広まり、現在ではトリニダード・トバゴを代表する国民的行事となっています。
カーニバルシーズン
トリニダード・カーニバルの日程は毎年異なりますが、メインとなるカーニバル必ず、毎年2月中旬〜3月中旬の月曜日・火曜日に開催されており、それぞれCarnibal Monday(カーニバル・マンデー)・Carnival Thuesday(カーニバル・チューズデー)と言われています。
また、クリスマスが終わる頃から様々なイベントが始まり、約2ヶ月間にわたり、国全体がカーニバル一色になります。このカーニバル期間の代表的なイベントにな次のようなものがあります。
フェテ(Fete)
カーニバル期間中に数多く開催されるパーティーイベント。人気アーティストによるライブやDJが出演し、スプリーを中心に朝まで踊り明かします。
パノラマ(Panorama)
1963年に始まった世界最大のスティールパンのコンテスト。
各バンドがその年のカリプソ・ソカなどを独自にアレンジ・演奏して、
優勝を競います。スティールパン奏者にとって憧れの舞台です。
- スモール・カテゴリー(35〜55名)
- ミディアム・カテゴリー(60〜90名)
- ラージ・カテゴリー(90〜120名)
と人数に応じてカテゴリーが分かれている他、
- シングルバンド(シングルパンと呼ばれる1人1つのドラム缶でオーケストラを作るスタイルのバンド)
- ジュニア(子供・若者向け部門)
のパノラマもある。
この中のラージのパノラマファイナル(決勝戦)は原則、カーニバル前日の日曜日に開催される。
この「パノラマ」はカーニバルの目玉されています。
ジュベ(J'ouvert)
カーニバル・マンデーの未明(午前2~4時頃)から始まる伝統行事で、その起源は奴隷制度時代の抵抗文化にあるとされています。
「夜明け」を意味するフランス語 Jour Ouvertに由来し、人々は泥・ペイント・オイル・パウダーなどを体に付けながら、ソカやカリプソに合わせて街を練り歩きます。
メインカーニバル(月曜日・火曜日)
色鮮やかな衣装をまとった数万人のマスカレーダー(Masquerader)が、
音楽トラックやスティールバンドとともに街をパレードします。
特に火曜日はカーニバル最大の見どころで、世界中から訪れた参加者が一体となって踊り続けます。
スティールパンとの関わり
トリニダード・カーニバルは、スティールパンの発展と切り離すことはできません。
現在でもパノラマはカーニバル最大の人気イベントの一つで、各スティールバンドはこの大会に向けて
数か月もの練習を重ねます。
スティールパンは単なる楽器ではなく、トリニダード・トバゴの歴史や文化、そして人々の誇りを象徴する存在として、カーニバルの中心で輝き続けています。
Experience the Sound / スティールパンの魅力を生演奏で
PAN NOTE MAGICはスティールパンの本場トリニダード・カーニバルの音楽や、パノラマで演奏された曲を再現することも可能です。
芸術鑑賞会や企業パーティー、ホールコンサートなど、各種イベントで全国でスティールパンの生演奏をご検討の方は、演奏内容や実績、対応イベントをご紹介している演奏依頼ページをご覧ください。
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